2012年3月9日金曜日

The Castroville Mammoth Project

先日スタンフォードの生涯学習の一環として開催されている講演会に行ってきました。このプロジェクトは研究費を獲得して行われたものではなかったため、研究成果だけではなく、発掘の過程で様々な苦労があったことも紹介されていました。

The Castroville Mammoth Project

Castrovilleはシリコンバレーから数十分の距離にある海岸近くの田舎町です。2010年12月にとある農家の兄弟がアーティチョーク畑の開墾の途中に大きな骨を発見したのが事の発端です。ググってマンモスの骨だとわかった後、彼らは二人じめにするのではなく、科学者を呼んで研究する道を選びました。それだけでなく、アーティチョーク畑を広げるのも中断し、研究のために様々な道具を提供しました。発掘はStanford大学も含めた地元のいろいろな大学の有志により手弁当で行われました。そのための研究費があるわけではなく、学生のボランティアと近所の農家やレンジャーの寄付によって成立したプロジェクトでした。

発掘されたマンモスの種類はコロンビアマンモス(Columbian mammoth, Mammuthus columbi)です。コロンビアマンモスはいわゆるイメージされるところのマンモスであるウーリーマンモスとは異なり、短毛の象でした。このマンモスの体毛も見つかり、DNAの抽出ができるかどうか現在試みられているそうです。

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