2012年3月7日水曜日

孤島のナナフシ

ビデオが衝撃的だったのでNPRの記事を紹介します。

Six-Legged Giant Finds Secret Hideaway, Hides For 80 Years

オーストラリアの沖合にLord Howe Islandという島があります。ここにはかつて12センチにもなるナナフシDryococelus australisが生息していました。ところが、1918年に座礁した船に乗っていたネズミが上陸したことで1920年には一頭も見られなくなってしまいました。

Lord Howe Islandから13マイルほど離れた小島Ball's Pyramidは700万年前に噴火でできた火山島です。島とはいうもののあまりに小さく、荒れ地に一握りの植物が生えているだけです。ところが、2001年にオーストラリアの研究者David PriddelとNicholas Carlileがこの島からDryococelus australisを再発見したのです。一つの植物に24頭が群がっていました。採集の許可が下りた2003年に4頭をオーストラリアに持ち出し、そのうち2頭(一つがい)の繁殖に成功したため、現在では700頭以上に増えており、現在はこれらの飼育個体を野生に戻すため、Lord Howe Islandのネズミを駆逐してDryococelus australisを放す試みが行われています。

さて、衝撃的だったのは、ナナフシが卵からふ化する過程をとらえたビデオです。小さな卵の中から、驚愕する長さのナナフシの幼虫が出てきます。

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