2011年4月30日土曜日

17 Mile Drive : Fanshell Overlook

17 Mile DriveのFanshell Overlookという展望台の麓の砂浜はHarbor Sealの繁殖地になっています。Harbor Seal(ゼニガタアザラシ、Phoca vitulina)はモントレー水族館の隣にもいました。Fanshell Overlookは、子供がいる4月1日から6月1日までは閉鎖されてしまうそうですので、3月26日に行った我々は運が良かったかもしれません。我々が見た20頭ぐらいのSealの中にも既に3頭ほど子供がおり、内1頭は数日前に産まれたような小さな子でした。

2011/03/26撮影。

2011年4月29日金曜日

17 Mile Drive: Seal Rock

17マイルドライブにはBird Rock、Seal Rockと呼ばれる景勝地があります。が、実際にいるのはSeal(アザラシ)ではなく、Sea lion(アシカ)なんですがね。

2011年4月28日木曜日

CPP2011 San Francisco

見つけたのでリンク。

CPP2011サンフランシスコ
会期:5月27日〜5月29日
会場: シェラトン・パロアルト・ホテル

上のHPは情報がまだ少ないですが、研究留学ネット—Classified情報の2011.04.20の投稿の方がよくわかります。
以下一部抜粋。
「大学院生、ポスドク、研究者のためのキャリアフェア、CPPを以下のようにサンフランシスコ(近郊パロアルト)にて開催します。多数の大学院生、研究者の方々のご参加をお待ちしています。」
とのことです。参加無料。

SMBE2011参加申込み

SMBE2011の参加申込みを済ませました。受付番号が198だったので、予定人数の1200人の約6分の1に到達したところのようです。early registrationは5月31日まで。発表申込み〆切りと同日です。

2011年4月27日水曜日

耳小骨を持った化石哺乳類

Transitional mammalian middle ear from a new Cretaceous Jehol eutriconodont
Meng J, Wang Y, Li C.
Nature. 2011 Apr 14;472(7342):181-5.

耳小骨の進化は哺乳類進化の一つのトピックです。砧骨 (きぬたこつ、Incus) 、槌骨 (つちこつ、Malleus)はそれぞれ爬虫類の顎関節の上顎側の方形骨(quadrate)と下顎側の関節骨(articular)に由来しますが、哺乳類では、中耳で関節を構成しています。

この論文では、初めて初期白亜紀の哺乳類化石でectotympanic (angular)、malleus (articular and prearticular)とincusを発見したというものです。eutriconodontは正三錐歯目と訳される、初期哺乳類のグループで、Wikipediaの記述に依れば、単孔類と分かれた後、有袋類・有胎盤類の共通祖先の姉妹群として分かれたグループだそうです。

2011年4月26日火曜日

Carl Sagan Center/SETI Institute Talk Series 追記

以前の記事のコメント欄にも書きましたが、Felisa Wolfe-SimonのTalkがキャンセルになったようです。楽しみにしていたので残念です。
SETI Institute Colloquium Series

彼女のHPで同じ内容のスライドを発見したのでリンクしておきます。
Dr. Felisa Wolfe-Simon

Sea otter at Lovers Point

Sea otter、つまりラッコはその愛くるしさと貴重さが相まって、こちらにいる内に是非見たい動物の一つでした。モントレー水族館にはもちろん飼育されているラッコがいますが、その水族館から外を眺めると野生のラッコを見ることが出来る場合があります。
以前水族館に来たときにははそうやって見えたのを双眼鏡で覗いて興奮して帰ったのですが、今回は大雨の後で海が荒れていたためか、ごく間近にラッコを見ることができました。

ちなみにラッコの学名はEnhydra lutris

下の写真は多分母子です。2011/03/26撮影。

2011年4月25日月曜日

藤の花(2)

今回は藤棚の藤。職場のそばの食堂のものです。
日本では藤というと桜の散ってしばらくたった5月くらいのイメージなのですが、ここシリコンバレーでは桜とほぼ同時に咲き始めます。

2011/04/05撮影。

2011年4月24日日曜日

Miracle Planet EPISODE 4 Extinction & Rebirth

さて、EPISODE 2に引き続き、EPISODE 4の感想です。

EPISODE 3は貸出中だったので...

この巻は二畳紀から三畳紀の大量絶滅と、白亜紀から第三紀の大量絶滅の2つを扱っていますが、特に前者に照準が置かれています。今のシベリア地方での大噴火とそれ以降の温暖化によるカーボンハイドレートからのメタンの放出による更なる温暖化が二畳紀末の大量絶滅を生んだとの仮説を紹介しています。メタンが空気中の酸素と反応することで酸素濃度が減少し、それに対する適応として気嚢(air sac)が恐竜で、横隔膜が哺乳類型爬虫類で進化したとの仮説は説得力があります。話を恐竜の絶滅から恐鳥(ディアトリマ)へつないで最終的に人類まで持ってくるのですが、最後の方のディアトリマとハイエノドントの戦いは明らかに蛇足。というかストーリーありきのやらせです。

2011年4月23日土曜日

三葉虫のふん

ニュースからメモ。

三葉虫のふん:5億年前化石、良好な状態で保存 京大大学院研究グループ発表 /京都

掲載雑誌は以下。
PALAIOS
化石は専門外なので初めて知りました。

藤の花(1)

学名Wisteria floribundaは日本のいわゆる藤(ノダフジ)です。英語でもそのままJapanese wisteriaと言うそうです。1860年に米国へ移入され、庭木として人気のある種だそうです。

この品種 'Violacea-Plena'は二重咲き。
2011/04/02撮影。Gamble Gardenにて。

2011年4月22日金曜日

ユビキチンープロテアソームシステム

論文メモ。

海洋研究開発機構のプレスリリース

Insights into the evolution of Archaea and eukaryotic protein modifier systems revealed by the genome of a novel archaeal group.
Nunoura T, Takaki Y, Kakuta J, Nishi S, Sugahara J, Kazama H, Chee GJ, Hattori M, Kanai A, Atomi H, Takai K, Takami H.
Nucleic Acids Res. 2010 Dec 15. [Epub ahead of print]

古細菌はCrenarchaeotaとEuryarchaeotaに大別され、他にはっきりと同定されていないグループThaumarchaeotaとKorarchaeotaが存在する。新しく読まれた未培養の古細菌Candidatus ‘Caldiarchaeum subterraneum’のゲノムはこれら4グループと大きく異なり、別のグループに属する可能性が高いことがわかった。また、真核生物のUb、E1、E2等のユビキチンープロテアソーム系のタンパク質に似たタンパク質をコードしていた。これはユビキチンープロテアソーム系が真核生物固有のものではなく、古細菌と真核生物の共通祖先で既に持っていた可能性を示している。

2011年4月21日木曜日

第13回日本進化学会

第13回日本進化学会がSMBE2011と一部並行して開催されます。
7/29(金)-7/31(日) 京都大学
29日の夕方までと30日の午前中はSMBEへの参加になります。
また、SMBEへ参加登録すると、そのまま日本進化学会へ参加できるとのこと。

89. 転移因子の転写と複製の状態をSETする:ATXR5とATXR6

ホームページを更新しました。

今回の話はArabidopsis thalianaで転移因子の転写を抑制するヒストン修飾酵素が、その領域の過剰な複製も抑制しているというものです。もともとは植物の転移因子抑制機構をまとめようと思いすすめていたのですが、ゲノム倍加と転移因子の関係は聞いたことがなかったので興味深く、独立させてみました。

2011年4月20日水曜日

スプライソソームの起源

Prp8, the pivotal protein of the spliceosomal catalytic center, evolved from a retroelement-encoded reverse transcriptase.
Dlakic M, Mushegian A.
RNA. 2011 Mar 25. [Epub ahead of print]

Prp8はスプライシングの活性中心にあるタンパク質で、おそらくsnRNAの配置を調節して活性を生み出す重要な機能を担っています。このPrp8の中央部分が逆転写酵素に由来することをこの研究ではbioinformaticsにより示しています。この逆転写酵素は原核生物のGroup II intronのコードするものに近く、Group II intronのRNAがスプライソソームのRNAの祖先であるという観察と合わせて考えると、スプライソソームは逆転写酵素をコードしたGroup II intronに由来することを示唆しています。
真核生物の特徴であるイントロンの誕生に、レトロエレメントが関わっていることを示した興味深い結果で、同じく真核生物の特徴である線状染色体を生んだテロメラーゼもレトロエレメントに由来することと合わせて、転移因子が如何に大進化に貢献しているかを示す好例だと思います。

若手の会

見つけたのでリンク。

生命情報科学若手の会
日本ゲノム微生物学会 若手の会

2011年4月19日火曜日

Advisory Meeting

昨日は研究費の審査の一環としてAdvisory Meetingがあり、私も現在論文にまとめている研究内容を発表しました。Advisory Meetingは外部の転移因子の研究者がGIRIの研究内容を査定するもので、順調にいけば継続して予算が下り、もし不十分だと判断されると予算がカットされてしまうという悲しい結末が待っています。

昨年は来てから間もなかったので発表しなかったため、今回が初めての発表。英語での口頭発表は久しぶりなので気合いを入れて臨みました。でも、相手が専門家だとあまりいろいろと意義を強調しないでもわかってもらえるので楽です。とりあえず好評だったようなので早い内に成果をまとめたいところです。

Pacific Grove Museum of Natural History

Pacific Grove Museum of Natural Historyはなんということはない市立の自然博物館なのですが、たまたま宿に近かったのと天気が悪かったため、寄ってみました。Mountain Lionの企画展示と、常設展示として剥製が多数出ていました。Pacific GroveはMonarchの越冬地として有名なので、冬場はここからボランティアガイドがやってきて解説してくれるそうです。

下の剥製達は、
上から、Brown Pelican(カッショクペリカン、Pelecanus occidentalis)、
Acorn Woodpecker(ドングリキツツキ、Melanerpes formicivorus)、
Tufted Puffen(エトピリカ、Fratercula cirrhata)。上の2種はシリコンバレーでも簡単に見られますが、エトピリカはさすがにそこら辺にはいません。サンフランシスコの近くの自然保護区Farallon National Wildlife Refugeにコロニーがあるので、是非野生の生きた個体を見てみたいものです。



SMBE 2012

SMBE 2012は2012/06/23-26にアイルランドのDublin Convention Centre, Spencer Dock, Dublinで開催されるそうです。
Upcoming Meetings | SMBE

SMBE 2011

地震のため、大会ホームページが移動しました。
SMBE 2011 Kyoto: New Top Page
〆切り等も変更されています。

2011年4月18日月曜日

Cherry Blossoms in Los Altos Library

よく行くLos Altosの図書館でも1本の桜の木を見つけました。こちらはぼんぼり状に咲いています。品種は書いてないのでよくわかりません。

2011/04/02撮影。

2011 Point Reyes Birding and Nature Festival

覚え書きです。
4月29日から5月2日にかけてSan Franciscoの北にあるPoint Reyesで野鳥観察のイベントが開催されます。多数の解説付きツアーが開催されますが、有料にも関わらず、もうかなりの数が満員になってしまっています。

たとえ行く予定が無くても、ロゴや鳥のイラストが綺麗なのでホームページは一見の価値有り。
2011 Point Reyes Birding and Nature Festival

2011年4月17日日曜日

Polintonの先祖?

A Virophage at the Origin of Large DNA Transposons
Fischer MG, Suttle CA.
Science. 2011 Apr 8;332(6026):231-4. Epub 2011 Mar 3.

我々の研究室では以前Polintonと名付けた巨大転移因子を報告しました(私が来る前ですが...)。DNA polymeraseをコードするこの転移因子は染色体外DNAとしてDNA複製をすると推測されていました。この論文では、MavirusというvirophageがPolintonの持つ遺伝子の内、DNA polymerase、integrase等々を持ち、同時にSputnikに代表されるvirophageに共通する遺伝子もいくつか持つという点で、両者の接点なのではないかという報告がされています。更に著者らはPolintonがMavirusに似たvirophageから派生したという仮説を提唱しています。

どちらが先かについては個人的にはかなり疑問です。もちろん可能性はありますが、断定できるほど有力な証拠があるわけでもありません。

2011年4月16日土曜日

Monarch

カリフォルニア州の中でもSanta CruzからMontereyの一帯は渡りで有名な蝶の越冬地として有名です。Danaus plexippusは英語でMonarch butterfly、日本語ではオオカバマダラと呼ばれ、夏の間に数世代にかけて北米大陸を北上し、秋に1代の蝶が北から南の越冬地まで数千キロメートルを移動するというなんともスケールの大きな蝶です。大きさは普通のタテハチョウなんですが。

本当は11月から2月まで大量の蝶が越冬するのを見に行きたかったのですが都合が合わずに行けず仕舞い。しかし、モントレー水族館に行ったついでにダメ元でPacific GroveにあるMonarch Grove Butterfly Sanctuaryに行ってきました。来年来る際に場所を知っておくことは役立つとも思い。3月27日のことでした。

ところが、
どの世界にも寝坊な者はいるもので、わずかだけれどもMonarchはいました。たまたま雨の翌日だったためかひなたぼっこを終えた蝶が飛び始めた頃でした。数羽が追いかけっこをしていたところからすると、雄が交尾しようと雌を追いかけたのと、雄同士が争っているのとを見ることができたようです。


2011年4月15日金曜日

Baruch Samuel Blumberg

Mountain View Voiceの記事「Nobel winner dies at NASA Ames」で知りましたが、1976年のノーベル医学生理学賞受賞者のBlumbergが4月5日にMountain Viewで亡くなりました。享年85歳。NASA Ames Research Centerで招待講演をした直後の心臓発作だったそうです。NASA Astrobiology InstituteのDirectorを1999年から2002年まで勤めるなどMountain Viewとは縁が深かったようです。

ノーベル賞受賞理由は「オーストラリア抗原の発見」。オーストラリア抗原とはアボリジニから見つかったため名付けられたもので、現在言うところのHBs抗原で、ヒトB型肝炎ウイルスの一部です。B型肝炎ウイルスはヘパドナウイルスで、逆転写酵素を持っています。というところでは私の研究内容とも少しだけ関連しているとも言えますが、これはかなり無理矢理です...

細胞膜融合タンパク質

Conserved Eukaryotic Fusogens Can Fuse Viral Envelopes to Cells
Avinoam O, Fridman K, Valansi C, Abutbul I, Zeev-Ben-Mordehai T, Maurer UE, Sapir A, Danino D, Grünewald K, White JM, Podbilewicz B.
Science. 2011 Mar 24. [Epub ahead of print]

Caenorhabditis elegansの二つのタンパク質AFF-1とEFF-1(二つ合わせてCeFFs)は発生過程の細胞融合に必須です。その役割を調べるために、vesicular stomatitis virus (VSV)の表面に、VSVGの代わりにAFF-1を発現するウイルスを作成し、哺乳類細胞に感染させようとすると、細胞がCeFFsを発現している場合に限って感染が成功することがわかりました。また、CeFFsの仲間は他の線虫やナメクジウオにもあり、普遍的な細胞融合タンパク質ファミリーが存在することが示されました。

2011年4月14日木曜日

Mobile DNA in Mammalian Genomes Program

FASEB Summer Research Conference "Mobile DNA in Mammalian Genomes"のプログラムが公開されています。現在の上司と以前の上司が口頭発表をします。

FASEB Summer Research Conferences
Tentative Program

2011/08/07-12, Snowmass Village, Colorado

前回、前々回と参加したので愛着もあるのですが、今年は7/27-30のSMBE 2011に合わせて一時帰国予定なので欠席です。

アーモンドの実

まだ花が咲いているかと思って再びLos Altos Libraryに行ったのですがすっかり緑に変わっていました。そして小さな実がなっていました。小さなと言ってもサクランボよりは大きく、ウメの実くらいですかね。

2011/04/02撮影。

2011年4月13日水曜日

Hopkins Marine Station

モントレー水族館の西隣にStanford Universityの附属施設、Hopkins Marine Stationがあります。その砂浜は立ち入り禁止ですが、Harbor Sealの群れをOcean View Blvd.から見ることができます。

Harbor Seal、あるいはCommon Sealは学名Phoca vitulina。和名はゼニガタアザラシ。北半球に広く分布するアザラシです。

2011/03/26撮影。

2011年4月12日火曜日

CRISPR-Cas systemとRNase III

CRISPR RNA maturation by trans-encoded small RNA and host factor RNase III
Deltcheva E, Chylinski K, Sharma CM, Gonzales K, Chao Y, Pirzada ZA, Eckert MR, Vogel J, Charpentier E.
Nature. 2011 Mar 31;471(7340):602-7.

以前ホームページでも紹介したCRISPR-Cas system関係の最新論文。私も少し研究していたので興味が続いています。

CRISPR-Cas systemは種毎に多様性の大きなシステムです。共通の機構としてCRISPRに由来するRNA(crRNA)が転写、切断されてその短いRNAが感染防御に働くことがわかっています。しかし、その切断に関わることがわかっているタンパク質CasE, Cas6, Csy4が存在しない系も多数見つかっています。この論文ではそのような系であるStreptococcus pyogenesの系ではcrRNAの一部の配列に対応する相補鎖が別に合成され、crRNAと二重鎖を形成したものをRNase IIIとCsn1が切断することを示しています。
CRISPR-Cas systemの多様性を示す一例ですが、同時にsystem外のRNase IIIが関わっていることを示した意義が大きいようです。

2011年4月11日月曜日

Cherry Blossoms in Gamble Garden (2)

Gamble Gardenでは他にも桜の木を見つけました。我々の他にも日本人家族が花の写真を撮りに来ていました。

カリフォルニアの花California Poppyと一緒に。2011/04/02撮影。

International Science and Engineering Visualization Challenge

ScienceとNational Science Foundationが共同で、科学、技術の可視化のコンテストを毎年開催しています。2010年は8回目だったそうですが、受賞者が発表されています。

International Science and Engineering Visualization Challenge 2010 Winners

2011年4月10日日曜日

88. 家畜の家畜化された転移酵素:ZBED6/MGR

ホームページを更新しました。

今回の話題はhATタイプのDNAトランスポゾンが遺伝子化した遺伝子ZBED6/MGRの紹介です。別々のグループが近い時期に2本似た内容を論文を出したので併せて紹介しました。転移因子が転写因子に変わるのはよくあることのようでZBED6/MGRもその1例です。

2011年4月9日土曜日

22番目のアミノ酸の生合成

The complete biosynthesis of the genetically encoded amino acid pyrrolysine from lysine
Gaston MA, Zhang L, Green-Church KB, Krzycki JA.
Nature. 2011 Mar 31;471(7340):647-50.

遺伝コードにある22番目のアミノ酸であるピロリジン(pyrrolysine)はメチルアミンからメタンを合成するのに必須の残基です。この論文はピロリジンの生合成系を明らかにした論文で、二つのリジンからピロリジンが合成されることを示しています。
詳細は構造式がないとわかりにくいので省略。論文を見てください。

3rd Annual Digital Photo Contest (2010-2011)

Midpeninsula Regional Open Space Districtで撮影された写真のコンテストです。撮影地が書いてあるので何処に何がいるのかの参考にもなりそうです。

3rd Annual Digital Photo Contest (2010-2011)

2011年4月8日金曜日

日本人の性(さが)

もう一つモントレー水族館ネタです。水族館に必ずあるイワシやアジの回遊水槽。











「美味しそうだ」と思いませんか?

2011年4月7日木曜日

Open House of Moss Landing Marine Laboratory

Monterey半島の入り口、Moss LandingにあるMoss Landing Marine LaboratoryのOpen houseが4/30と5/1にあるそうです。
MLML’s Open House
2011 ANNUAL OPEN HOUSE, April 30th & May 1st, 9:00am-5:00pm

秋田犬

ScienceのブログScienceNowに秋田犬についての論文の紹介が載っていました。
ScienceShot: Some Aggressive Akitas Are Roid Ragers

Androgen receptor gene polymorphisms are associated with aggression in Japanese Akita Inu
Konno A, Inoue-Murayama M, Hasegawa T.
Biol Lett. 2011 Mar 30. [Epub ahead of print] PubMed PMID: 21450727.

イヌのAndrogen(男性ホルモン)受容体ARの第1エクソンにCAGリピートがあり、秋田犬では3種類の長さの違い(23、24、26)があります。飼い主へのアンケートによって得られたイヌの性格と遺伝子の型の関係を調べると、雄ではCAGリピートが短いとAndrogenの効果が強くなり、攻撃性が増すという結果がわかりました。一方で雌では関連性は認められませんでした。

2011年4月6日水曜日

Cherry Blossoms in Gamble Garden (1)

隣町Palo AltoのGamble Gardenで桜並木を発見してから一月強。満を持して桜を見に行ってきました。日時計を中心にした小さな並木は確かに桜。なのですが、イメージしていた日本の桜とは少し違いました。看板によると品種はPrunus subhirtella 'Pendula'。調べたところコヒガン(小彼岸)だそうです。つまりイメージしていた"桜"とはソメイヨシノでした。

ここのコヒガンは2種類、一重と八重がありました。また、接ぎ木のようで下の幹からは別の桜の花が咲いていたりしました。
2011/04/02撮影。


2011年4月5日火曜日

癌細胞でのサテライトDNAの転写

論文メモ。

Aberrant overexpression of satellite repeats in pancreatic and other epithelial cancers.
Ting DT, Lipson D, Paul S, Brannigan BW, Akhavanfard S, Coffman EJ, Contino G, Deshpande V, Iafrate AJ, Letovsky S, Rivera MN, Bardeesy N, Maheswaran S, Haber DA.
Science. 2011 Feb 4;331(6017):593-6. Epub 2011 Jan 13.

様々な種類の癌細胞で、ヘテロクロマチン領域にあるサテライト(αサテライト、HSATII)、L1、L1挿入の近傍遺伝子の転写量が増加している。これはヘテロクロマチンの転写抑制機構が解除された結果と考えられる。

2011年4月4日月曜日

National Park Week

4月16日から24日まではNational Park Weekで米国の国立公園の入場料が無料です。ただし週末に行くと激混み間違いなし。
National Park Week

Sea horse & Sea dragon

モントレー水族館で見たタツノオトシゴ。タツノオトシゴは英語だとSea horseあるいはSea dragon。だと思っていたのですが、WikipediaのLeafy sea dragonを見ると
「曲線状の体はタツノオトシゴに似ていて、同じヨウジウオ科ではあるが、タツノオトシゴ亜科ではなくヨウジウオ亜科に分類される。」とあり、違うグループだということです。
sea horseは尻尾でものに掴まることができるのに対してsea dragonは掴まれないそうです。他にもちろん形態も違います。海藻に擬態しているのがsea dragonでsea horseはどちらかといえば珊瑚なんかに擬態しているようですね。

下の写真はタツノオトシゴの稚魚たち。

2011年4月3日日曜日

元素名の英語

前回に引き続きヒ素を取り込む生物の話の関連で。
ヒ素の英語はarsenic。元素の英語はあまり使わないものはなかなか覚(おぼ)わらないですね。ということで、元素の英語を並べてみます。Wikipediaから取ってきたので全元素を網羅しているわけではありません。

「素」の付く和訳された元素たち。
H: 水素 - Hydrogen (英語、IUPAC名)
B: ホウ(硼)素 - Boron (英語、IUPAC名)
C: 炭素 - Carbon (英語、IUPAC名)
Si: ケイ(珪、硅)素 - Silicon(英語、IUPAC名)
N: 窒素 - Nitrogen(英語、IUPAC名)
O: 酸素 - Oxygen(英語、IUPAC名)
F: フッ(弗)素 - Fluorine(英語、IUPAC名)
Cl: 塩素 - Chlorine(英語、IUPAC名)
Br: 臭素 - Bromine(英語、IUPAC名)
I: ヨウ素 - Iodine(英語、IUPAC名)
As: ヒ素 - Arsenic(英語、IUPAC名)

その他の日本語のある元素たち。
P: リン(燐) - Phosphorus(英語、IUPAC名)
S: 硫黄 -Sulfur(英語、IUPAC名)
Fe: 鉄 - Iron(英語、IUPAC名)
Cu: 銅 - Copper(英語、IUPAC名)
Zn: 亜鉛 - Zinc(英語、IUPAC名)
Ag: 銀 - Silver(英語、IUPAC名)
Sn: スズ(錫) - Tin(英語、IUPAC名)
Pt: 白金 - Platinum(英語、IUPAC名)
Ai: 金 - Gold(英語、IUPAC名)
Hg: 水銀 - Mercury(英語、IUPAC名)
Pb: 鉛 - Lead(英語、IUPAC名)

ドイツ語に由来するため英語と日本語と違う元素たち。
Na: ナトリウム - Sodium(英語、IUPAC名)
K: カリウム - Potassium(英語、IUPAC名)
Ti: チタン - Titanium(英語、IUPAC名)
Cr: クロム -Chromium(英語、IUPAC名)
Mn: マンガン - Manganese(英語、IUPAC名)
Se: セレン - Selenium(英語、IUPAC名)
Nb: ニオブ - Niobium(英語、IUPAC名)
Mo: モリブデン - Molybdenum(英語、IUPAC名)
Sb: アンチモン - Antimony(英語、IUPAC名)
Te: テルル - Tellurium(英語、IUPAC名)
La: ランタン - Lanthanum(英語、IUPAC名)
Pr: プラセオジム - Praseodymium(英語、IUPAC名)
Nd: ネオジム - Neodymium(英語、IUPAC名)
Ta: タンタル - Tantalum(英語、IUPAC名)
U: ウラン - Uranium(英語、IUPAC名)

2011年4月2日土曜日

ジャイアントパンダ

上野動物園でジャイアントパンダの公開が始まったそうですね。
UENO-PANDA.JP

学名はAiluropoda melanoleuca。現生のクマ類で最も古くに分岐したのがジャイアントパンダで、同じパンダと名前が付いているレッサーパンダとは系統的には離れています。食肉類の中ではネコよりはイヌに近く、鰭脚類、イタチ類などと比較的近縁です。最近ジャイアントパンダの転移因子を少し解析しましたが、やはり系統通りネコよりもイヌに近いものが多いです。

2011年4月1日金曜日

Carl Sagan Center/SETI Institute Talk Series

Mountain ViewにあるCarl Sagan Center/SETI Instituteでは宇宙科学の講演会を毎週開催しています。が、たまに生物学関係の講演があるので、ホームページをチェックしていたら見つけました。

Microbes and the four basic strategies for life on Earth: What we can learn from what we know (and how to look for what we don't know)
Felisa Wolfe-Simon, USGS
4月27日7:30pmから。
SETIの住所は189 Bernardo Avenue, Suite 100, Mountain View, CA 94043。

講演者Wolfe-Simonは先日Scienceに出て話題を呼んだヒ素が生物のDNAに取り込まれるという以下の論文の筆頭著者です。

A Bacterium That Can Grow by Using Arsenic Instead of Phosphorus.
Wolfe-Simon F, Blum JS, Kulp TR, Gordon GW, Hoeft SE, Pett-Ridge J, Stolz JF, Webb SM, Weber PK, Davies PC, Anbar AD, Oremland RS.
Science. 2010 Dec 2. [Epub ahead of print]
PubMed PMID: 21127214.

Repbase Reports 11(3)

Repbase Reportsの今年第3号が公開されました。今号は黄熱病を媒介するネッタイシマカAedes aegyptiのLTR retrotransposonとDNA transposonを主に報告しています。私はDNA transposonを報告しています。
Repbase Reports 11(3)