2011年10月27日木曜日

DNA transposonがコピー数を増やす仕組み

一般にDNA transposonはcut-and-paste機構で転移します。すなわち、自身を切り出し、別の位置に挿入する。しかしこれだと決してコピー数は増えません。何らかの形でDNA transposonは自身の数を増やしているのですが、今のところ私はその機構を知りません。以下の論文ではその機構について何らかの示唆がされているようなのですが...

Drosophila P elements preferentially transpose to replication origins.
Spradling AC, Bellen HJ, Hoskins RA.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2011 Sep 20;108(38):15948-53. Epub 2011 Sep 6.

今回紹介する論文では、その機構の一端を明らかにしています。P因子は非常に最近(数百年前)にキイロショウジョウバエに水平伝播したDNA transposonである。P因子はorigin recognition complexに結合し複製開始点となる配列を狙って転移していることが明らかになった。

ううむ、Abstractだけでは、なぜ増える事ができるのかわかりませんね。

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