2011年10月9日日曜日

Cascadeの構造

論文メモ。

Structures of the RNA-guided surveillance complex from a bacterial immune system
Wiedenheft B, Lander GC, Zhou K, Jore MM, Brouns SJ, van der Oost J, Doudna JA, Nogales E.
Nature. 2011 Sep 21;477(7365):486-9. doi: 10.1038/nature10402.

Cascadeの結晶構造をcryo-electron microscopyで決定した論文。Cascadeのタンパク質群は細長い構造をとり、それを取り巻くようにcrRNAが結合する。これによりタンパク質はcrRNAを保護しつつもcrRNAが標的RNAと対合できるようになっているらしい。

CRISPR-Cas systemの研究は飛躍的に進んできています。私がこれに絡んだ研究をしていたのは2007年前後なのでそれから5年弱でタンパク質の機能を含めて多くがわかってきました。しかし、CRISPR-Cas systemは非常に多様性の高い機構なのでまだまだ未知の部分が多く残っています。実際私の見つけた、CRISPR-Cas systemに含まれる逆転写酵素の機能は未知のままです。

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