2011年10月10日月曜日

オポッサム

先日、車に轢かれて亡くなっている中型の哺乳類を発見しました。イヌのような顔つきですが、尻尾はネズミのよう。大きさもイヌかネコくらいなのでラットではありません。気になって調べてみるとキタオポッサムでした。しばしば交通事故の犠牲になっている姿がみられるそうです。
こんなところで有袋類が見られるとは思ってもみませんでしたが、北米では割と普通の光景のようです。

キタオポッサムDidelphis virginianaはアメリカ合衆国とカナダでは唯一の野生の有袋類です。英名Virginia opossumのとおり、東海岸にはもともと生息していましたが、西海岸のものは本来移入種だそうです。

でも実はこれが初めてではありませんでした。1年ほど前にも同じ場所でイヌのような哺乳類が死んでいました。そのときは隣家の飼い犬が車に轢かれたのだと思っていたのですが、今振り返ると、今回のものとよく似ています。おそらくオポッサムの通り道なのでしょう。

ゲノムが解読されたオポッサムはハイイロネズミオポッサム(Gray short-tailed opossum, Monodelphis domestica)。南米の小型のオポッサムですが、系統的には同科同亜科に属する、キタオポッサムと近縁のようです。

下は轢死体の写真ですので気をつけてください。



















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