2012年5月12日土曜日

Muir Woods National Monument

サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡った対岸に小さな国立公園があります。Muir Woods National Monumentです。ここは、小さな自然公園ですが、世界で最も高い木Coast Redwood(Sequoia sempervirens)の林を見ることができ、アクセスが簡単な場所としてとても人気です。
Coast Redwoodはもともとはカリフォルニアの海岸沿いに普通に生えて林を作っていたのですが、その非常に優れた材質から伐採が進み、サンフランシスコ湾周辺ではMuir Woodsの谷だけが、そのアクセスの不便さから取り残されていました。Kent夫妻はその自然を守るためにこの谷を購入し、合衆国政府に寄付し、ルーズベルト大統領が National MonumentとしたことによりMuir Woods National Monumentが成立しました。Muir Woodsの名前はヨセミテ国立公園など国立公園システムの成立に尽力したJohn Muirにちなんでいます。

3度目の正直でようやく駐車することができ、数時間かけて廻ってきました。小さな公園でくるっと廻るとあっという間ですが、谷のRedwoodの林は圧巻でした。解説にもあったのですが、数本のRedwoodが中央の空き地を囲んで立っているのが良く見られます。これは中央にあった木の幹が雷などで死んだ後にその根から新しい幹が生長して巨木となったものです。一方Redwoodの小さな松ぼっくりから育った実生の割合は多くはないようです。


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