2012年10月10日水曜日

2012年ノーベル医学生理学賞

2012年ノーベル医学生理学賞がJohn Bertrand Gurdon氏と山中伸弥氏に授与されることが決まりました。受賞理由は、
"for the discovery that mature cells can be reprogrammed to become pluripotent"
(多能化するよう成熟細胞を再プログラムできることの発見により)

Gurdonは核を取り除いた受精卵にカエルの腸上皮細胞の核を移植する実験により、分化した細胞の核にも多能性が維持されていることを明らかにしたことが、山中は4つの遺伝子を導入して体細胞から多能性幹細胞を生成する技術を確立したことが評価されての受賞です。

The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2012

受賞は実際のところ時間の問題だと思っていましたが、主要な成果からたった6年での受賞というのは確かに早い。1998年にRNA干渉を発見したAndrew Zachary Fire氏とCraig Cameron Mello氏がノーベル賞を受賞したのは2006年で、そのときも非常に早い受賞だと思ったのを思い出します。科学の発展が加速度的に速くなっているのも痛感せざるを得ません。

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