2011年4月27日水曜日

耳小骨を持った化石哺乳類

Transitional mammalian middle ear from a new Cretaceous Jehol eutriconodont
Meng J, Wang Y, Li C.
Nature. 2011 Apr 14;472(7342):181-5.

耳小骨の進化は哺乳類進化の一つのトピックです。砧骨 (きぬたこつ、Incus) 、槌骨 (つちこつ、Malleus)はそれぞれ爬虫類の顎関節の上顎側の方形骨(quadrate)と下顎側の関節骨(articular)に由来しますが、哺乳類では、中耳で関節を構成しています。

この論文では、初めて初期白亜紀の哺乳類化石でectotympanic (angular)、malleus (articular and prearticular)とincusを発見したというものです。eutriconodontは正三錐歯目と訳される、初期哺乳類のグループで、Wikipediaの記述に依れば、単孔類と分かれた後、有袋類・有胎盤類の共通祖先の姉妹群として分かれたグループだそうです。

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