2011年3月17日木曜日

化石メガネザル

メガネザルの新種化石、タイ炭鉱で発見

メガネザル類は東南アジアに生息する猿の仲間です。メガネザルは、真猿類の2つの分岐の一方の唯一の生き残りのグループで、ヒトの進化を知る上でも貴重です。もう一つの真猿類の分岐群は、旧世界猿、新世界猿、類人猿、そして人を含むグループです。この論文ではタイで発見された新種のメガネザルの化石を報告しています。
化石の年代は論文には第三紀中期と書かれているので、上記記事の「約1300年前に生息していた」は「約1300万年前に生息していた」の誤りと思われます。
新種の学名はTarsius sirindhornae。ゲノム解読進行中のフィリピンメガネザルは、学名Tarsius syrichtaで同属ということになります。が、現生のメガネザルは全てTarsius属に分類されているので、そんなに近縁なわけでもないかもしれません。

原著論文はこちら↓。
A new Middle Miocene tarsier from Thailand and the reconstruction of its orbital morphology using a geometric-morphometric method.
Chaimanee Y, Lebrun R, Yamee C, Jaeger JJ.
Proc Biol Sci. 2010 Dec 1. [Epub ahead of print]

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