2011年6月19日日曜日

ナツメヤシのゲノム

ナツメヤシ(Phoenix dactylifera)のゲノムが解読されました。乾燥させたナツメヤシの果実デーツはドライフルーツとして売られているのをよく見かけます。味も形も干し柿によく似ているという印象です。干し柿よりさくさくしていますが。

De novo genome sequencing and comparative genomics of date palm (Phoenix dactylifera)
Al-Dous EK, George B, Al-Mahmoud ME, Al-Jaber MY, Wang H, Salameh YM, Al-Azwani EK, Chaluvadi S, Pontaroli AC, Debarry J, Arondel V, Ohlrogge J, Saie IJ, Suliman-Elmeer KM, Bennetzen JL, Kruegger RR, Malek JA.
Nat Biotechnol. 2011 May 29. [Epub ahead of print]

ナツメヤシは経済的に最も重要な3種類のヤシ科木本植物の1つだそうです。残る2つはアブラヤシとココヤシ。ナツメヤシは雌雄異株の樹木で5年から8年かけて性成熟するまで雌雄の判別がつきません。著者らはナツメヤシの約380 Mbのゲノム配列を解読し、性決定様式がXY型であることを示しました。これにより雌雄の判別が容易になり、デーツの産生が効率化されるはずです。

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