2011年2月1日火曜日

大学院改革?

“徒弟制度”や修士論文の廃止求める 大学院博士課程で中教審答申

どうなんでしょう?何とも言い難い内容です。大学院余りの時代ですから、多様な選択肢を提供する上ではあってもよいような気もします。修士論文の廃止というのはあり得る選択肢でしょう。
例えば修士課程のみの場合、日本の新卒採用の慣習上、修士論文の質を理由に就職の決まった学生を留年させることは難しいのが実情だと思います。そうなるとテストのような絶対的な基準を設けた方が質の維持に有効でしょう。一方、博士課程前期の場合には、総合的な考察力と論理構成を学ぶ目的でも修士論文は有用だと思います。たしかに幅広い知識は重要ですが、修士課程に相当する期間を幅広い知識を得る時期に充てるならば、同時に博士課程を3年で修了させるという現在の基準の見直しが必要でしょう。もちろん大学側も企業側も。博士取得に何年かかっても良いから博士取得者の質を維持するという形にもっていかないとむしろ中途半端な人材を量産する結果になるかと。そのためにはアメリカのように、博士課程の学生が奨学金で最低限の生活ができるレベルを保証していかないといけないし、そうなると。。。

こういう問題は正しい答えがあるわけではないので、いろいろと試行錯誤するのが良いのかもしれませんね。画一的じゃない形で。

0 件のコメント:

コメントを投稿