2012年11月19日月曜日

Aluの挿入によるテナガザルの系統解析

テナガザル類は小型類人猿とも呼ばれ、我々大型類人猿(ヒト、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン)の姉妹群にあたります。テナガザル類は600から1000万年前に急速に分化したため、系統関係が未だ曖昧なままでした。現在、テナガザル類は4属に分類されています。SymphalangusHylobatesNomascusHoolockです。以下の論文では、SINEの1種Aluの挿入を指標にした系統解析によって、Symphalangusが最も早くに分岐し、その次にHylobates、最後にNomascusHoolockが分岐した事が示されています。

An Alu-Based Phylogeny of Gibbons (Hylobatidae)
Meyer TJ, McLain AT, Oldenburg JM, Faulk C, Bourgeois MG, Conlin EM, Mootnick AR, de Jong PJ, Roos C, Carbone L, Batzer MA.
Mol Biol Evol. 2012 Nov;29(11):3441-50. doi: 10.1093/molbev/mss149. Epub 2012 Jun 7.
PMID: 22683814 [PubMed - in process]

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