2012年1月31日火曜日

透明な翅

いつも読んでいる無料新聞Epoch Timesの記事から。
新聞は白黒だったのでカラーで見たくてwebsiteに飛んでみました。でも画像はWikipediaからの引用でした。

SCIENCE IN PICS: The Dazzling Glasswinged Butterfly

中米産の蝶Greta otoは幼虫も成虫も餌からアルカロイドを摂取することで体内に毒を蓄えて外敵から身を守っています。

これまで意識したことがなかったのですが、Greta otoを含むタテハチョウの仲間の前脚は退化しており、4本脚で立っているそうです。よく見ると4本しか脚が見えませんね。

2012年1月30日月曜日

第3回七夕ミーティング

昨年参加した横浜理研GSCの七夕ミーティングが今年は本当に七夕の時期7/6に開催されます。海外からでも旅費が支給されます(割と規定が厳しいですが)ので、もし海外からの一時帰国を考えている人は検討してみたらいかがかと?去年参加してかなり楽しめました。連続参加は可能なのかしら?
応募締め切りは3月9日です。

第3回Genomic Sciences Research Complex(GSC)七夕ミーティングポスター発表者 募集要項

Miller’s Grizzled Langur

無料新聞Epoch Timesの記事から。
絶滅したと思われていたサルMiller’s Grizzled Langur(学名Presbytis hosei canicrus)がボルネオ島で再発見されました。これまでに知られていた生息域の外で発見されたので、驚きだったようです。

Borneo Monkey Thought Extinct Found Outside Its Known Range

2012年1月29日日曜日

哺乳類の多様性につながる複数の経路

一般的には、新しいニッチが開かれた時期に急速に進化が起こり、その後ニッチが埋められるにつれて徐々に進化速度は低下すると考えられています。

Multiple routes to mammalian diversity
Venditti C, Meade A, Pagel M.
Nature. 2011 Oct 19;479(7373):393-6. doi: 10.1038/nature10516.

著者らは進化速度の変化を自動的に見つけることができる統計的手法を開発し、哺乳類のデータセットに試しています。一般的に考えられているのと異なり、継続的な進化速度の上昇は認められませんでした。一方、ある生物群(例えば翼手類)では、10倍から52倍の急激な上昇がある系統群が生まれる前に起こり、その後急速に基準レベルに低下することが示されました。他では上昇していたり、低下していたりと様々でした。

不確定な要素が多いのに加えて、系統毎に異なった環境や淘汰圧がかかっていたりするので、なかなか普遍的な方向性を見つけるのは難しいようです。

2012年1月28日土曜日

ロブスター

しばらく前の話ですが、
冷凍ロブスターをCostcoで買ってきて食べてみました。尻尾(腹部)しかありませんでしたが、結構な大きさでした。

アメリカで売られているロブスターはアメリカンロブスター (学名Homarus americanus)。巨大なザリガニといった印象ですが、実際にザリガニの仲間です。ザリガニと同じザリガニ下目 Astacideaに属し、上科のレベルで異なっています。

ザリガニ上科 Astacoidea
 ザリガニ科 Astacidae
  タンカイザリガニ、ウチダザリガニなど
 アメリカザリガニ科 Cambaridae
  ニホンザリガニ、アメリカザリガニなど
アカザエビ上科(ウミザリガニ上科) Nephropoidea
 アカザエビ科(ウミザリガニ科) Nephropidae
  ロブスター、アカザエビなど
(Wikipediaより)

イセエビはイセエビ下目Palinurideaなので割と離れていますね。イセエビやカニ、ヤドカリなど全て合わせてエビ亜目(抱卵亜目)Pleocyemataを形成します。