2011年11月5日土曜日

制限修飾系の競争

論文メモ。

Evidence for an evolutionary antagonism between Mrr and Type III modification systems OPEN ACCESS
Tesfazgi Mebrhatu M, Wywial E, Ghosh A, Michiels CW, Lindner AB, Taddei F, Bujnicki JM, Van Melderen L, Aertsen A.
Nucleic Acids Res. 2011 Aug 1;39(14):5991-6001. Epub 2011 Apr 19.

Mrrは4型制限酵素でメチル化されたDNA配列を切断する。Mrrは高圧により誘導されるが自然宿主の大腸菌では有害ではない。しかし、Salmonella typhimurium LT2では有害となることがわかった。これは3型制限修飾系であるStyLTIの存在とリンクしていた。StyLTIの修飾酵素の発現はMrrの活性化を促す。また、Mrr遺伝子を導入するとStyLTIの修飾酵素の機能が失われ、Mrr遺伝子とStyLTIの修飾酵素遺伝子とは、近縁種内で排他的に分布していた。すなわち、MrrはStyLTIをゲノムから排除する。

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