一般的には、新しいニッチが開かれた時期に急速に進化が起こり、その後ニッチが埋められるにつれて徐々に進化速度は低下すると考えられています。
Multiple routes to mammalian diversity
Venditti C, Meade A, Pagel M.
Nature. 2011 Oct 19;479(7373):393-6. doi: 10.1038/nature10516.
著者らは進化速度の変化を自動的に見つけることができる統計的手法を開発し、哺乳類のデータセットに試しています。一般的に考えられているのと異なり、継続的な進化速度の上昇は認められませんでした。一方、ある生物群(例えば翼手類)では、10倍から52倍の急激な上昇がある系統群が生まれる前に起こり、その後急速に基準レベルに低下することが示されました。他では上昇していたり、低下していたりと様々でした。
不確定な要素が多いのに加えて、系統毎に異なった環境や淘汰圧がかかっていたりするので、なかなか普遍的な方向性を見つけるのは難しいようです。
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