2011年9月25日日曜日

首長竜

首長竜は胎生だった? 化石から胎児

中生代の水棲爬虫類では胎生のものが多く知られている。しかし、首長竜の仲間(プレシオサウルス類)では胎生の証拠は得られていなかった。今回、幼生がおなかにいる首長竜の化石が見つかった。これは首長竜が胎生であったことを示していると考えるのが最も利にかなっている。

中生代の水棲爬虫類としては、首長竜(プレシオサウルス類)の他、海トカゲ(モササウルス類)、魚竜(イクチオサウルス類)、ワニ、カメなどが知られている。三畳紀後期に現れ白亜紀末まで栄えた首長竜は鰭竜類(Sauropterygia)に属し、鰭竜類は、ヘビ・トカゲ類の姉妹群である。海トカゲはオオトカゲやヘビに近縁な有鱗類(Squamata)であり、魚竜は双弓類(Diapsida)の古くに分岐したグループで、現生の全ての爬虫類・鳥類の姉妹群である。

原論文は以下。
Viviparity and K-Selected Life History in a Mesozoic Marine Plesiosaur (Reptilia, Sauropterygia)
O'Keefe FR, Chiappe LM.
Science. 2011 Aug 12;333(6044):870-3.

0 件のコメント:

コメントを投稿