イトヨ(Gasterosteus aculeatus)のゲノムが報告されました。
The genomic basis of adaptive evolution in threespine sticklebacks
Jones FC, Grabherr MG, Chan YF, Russell P, Mauceli E, Johnson J, Swofford R, Pirun M, Zody MC, White S, Birney E, Searle S, Schmutz J, Grimwood J, Dickson MC, Myers RM, Miller CT, Summers BR, Knecht AK, Brady SD, Zhang H, Pollen AA, Howes T, Amemiya C; Broad Institute Genome Sequencing Platform & Whole Genome Assembly Team, Baldwin J, Bloom T, Jaffe DB, Nicol R, Wilkinson J, Lander ES, Di Palma F, Lindblad-Toh K, Kingsley DM.
Nature. 2012 Apr 4;484(7392):55-61. doi: 10.1038/nature10944.
PMID: 22481358 [PubMed - in process]
イトヨは最終氷期以降にいろいろな湖や川に適応し成功した生物種です。このため、進化のモデルとして研究が進められています。この論文では、1個体のゲノムを詳細に解析してreferenceとした上で、海、湖、川から20個体を採集しそのゲノムを読んで比較しています。それぞれ別の環境に適応した個体群でも同じ変異を共有している場合があり、それは母集団で元々多型として存在していた変異が別々に固定されたものだとわかります。これまで報告されている並行進化の例では、タンパク質をコードする領域の変異よりも調節領域の変異の方が多く見つかりました。
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