渡りをする蝶として有名なMonarch butterfly(Danaus plexippus)のゲノムが解読されました。私の住むシリコンバレーの周辺では、MontereyやSanta Cruzに大きな越冬地があります。10月から2月頃までそこで寒さをしのいだ後繁殖し、春から秋にかけて数世代をかけて北上してカナダにまで達するそうです。そして秋には1世代で南下し、カナダやアメリカ合衆国北部から南部まで一気に戻ってきます。
蝶そのものはよく見かけるマダラチョウの仲間とほとんど変わりませんが、そのダイナミックな行動が多くの人々の興味を惹き、これまでも生態学や生理学を中心に多くの研究がされてきました。
ゲノムはと言うと、やはり同じ鱗翅目に属すカイコ(Bombyx mori)と非常によく似ているようです。
The monarch butterfly genome yields insights into long-distance migration.
Zhan S, Merlin C, Boore JL, Reppert SM.
Cell. 2011 Nov 23;147(5):1171-85.
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