論文メモ。
Genetically tagged TRE5-A retrotransposons reveal high amplification rates and authentic target site preference in the Dictyostelium discoideum genome OPEN ACCESS
Siol O, Spaller T, Schiefner J, Winckler T.
Nucleic Acids Res. 2011 Aug;39(15):6608-19. Epub 2011 Apr 27.
細胞性粘菌のモデル生物Dictyostelium discoideumにあるnon-LTR retrotransposon TRE5-AはtRNAの5’側上流50塩基程度のところに挿入される特徴を持つ.これは遺伝子密度が高いDictyostelium discoideumにおいて遺伝子を壊さない生存戦略として有効なのだろう。この特異性はtranscription factor (TF) IIIC/IIIB との結合によって担われている。この論文では、TRE5-Aにblasticidin耐性遺伝子を組み込んだコンストラクトを作成し、TRE5-Aの転移を再現することに成功している。5’側のRNAは転移に必要でなく、3’側は必要というのは一般的なnon-LTR retrotransposonの特徴であり、これは再現された。また、リボソームRNA遺伝子をコードする染色体外DNAの遺伝子上流への挿入も確認された。
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