マイマイガの幼虫は夜の内に餌を食べ、昼間には敵から身を隠すために落ち葉の下や樹皮の内側に潜んでいるそうです。ところが、バキュロウイルスの1種に感染すると、木の頂上付近に上ったまま停止することが知られていました。このように寄生者によって行動が制御される現象は自然界にしばしば見られます。この行動制御を司る遺伝子が同定されたそうです。
この遺伝子はEGT(UDP-glycosyltransferase)という酵素をコードする遺伝子で、宿主の脱皮ホルモンを不活性化することで行動を制御している可能性があるそうです。
幼虫を操る“ゾンビウイルス”の遺伝子
原著論文はこちら↓
A Gene for an Extended Phenotype
Hoover K, Grove M, Gardner M, Hughes DP, McNeil J, Slavicek J.
Science. 2011 Sep 9;333(6048):1401.
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