放射性物質を体外に排出する薬剤、7月承認へ
ジトリペンタートカルはペンテト酸カルシウム三ナトリウム、
アエントリペンタートはペンテト酸亜鉛三ナトリウム
が成分で、静脈注射し、超ウラン原子(プルトニウム、アメリシウム、キュリウム)を尿中に排出する効果があるそうです。
すごい薬があるものだなぁと感心しましたが、基本的な原理は基礎的な生化学で理解可能です。
ペンテト酸(Pentetic acidまたはDiethylene triamine pentaacetic acid (DTPA) )はEDTA(エチレンジアミン四酢酸)によく似たキレート剤で特に多価イオンのキレートに向いています。EDTAも鉛中毒の治療で使われることがあるそうなので、同じ発想ですね。薬の成分中でペンテト酸にキレートされているのは必須元素のカルシウムや亜鉛なので、超ウラン原子がペンテト酸にキレートされた後は血中に残っても安全なのでしょう。
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