モデル動物の代表Caenorhabditis elegansとC. briggsaeに感染するウイルスが初めて報告されました。
Félix M-A, Ashe A, Piffaretti J, Wu G, Nuez I, et al. (2011)
Natural and Experimental Infection of Caenorhabditis Nematodes by Novel Viruses Related to Nodaviruses.
PLoS Biol 9(1): e1000586. doi:10.1371/journal.pbio.1000586
線虫は生物学の研究にとても便利な動物ですが、自然感染するウイルスが見つかっていなかったことから、対ウイルス防御の研究はこれまで進んでいませんでした。この研究では2種のCaernorhabditis線虫に2種のウイルスがそれぞれ感染することが示されました。2種類のウイルスはいずれもRNAウイルスでNodavirusに近縁です。また、RNAiの遺伝子を欠損した線虫ではウイルスの増殖が促進されることもわかり、今後、RNAiが対ウイルス防御機構としてどのように役立っているのかの解析が進むことが期待出来ます。
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