一卵性双生児の腸内細菌叢はよく似ていますが、腸内ウイルス叢は全く異なるそうです。
Viruses in the faecal microbiota of monozygotic twins and their mothers
Reyes A, Haynes M, Hanson N, Angly FE, Heath AC, Rohwer F, Gordon JI.
Nature. 2010 Jul 15;466(7304):334-8.
以下は簡単な要約です。
一卵性双生児の女性2人とその母親の糞便を採取し、その中の細菌とウイルスの組成を調べたところ、濃密な接触を反映して腸内細菌はお互いによく似ていました。しかし、細菌に感染するウイルスであるファージの組成は双子でも全く異なっていました。1年間に渡って変化を調べても、ファージの種類は安定しており、95%がそのまま残っていました。これは細菌とウイルスが寄生関係を通じて競争しているというよりも共生的に維持されていることを示しています。
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