2011年7月24日日曜日

赤の女王

有性生殖は無性生殖に比べて短期的な不利益が明白です。そのため、どうしてそのような効率の悪いシステムが進化してきたのかは進化学の大きな課題の1つです。「赤の女王」仮説は寄生性病原体との競争において有性生殖によるバリエーションが有利にはたらくというもので、有性生殖の有利さを示す有力な仮説です。

Running with the Red Queen: host-parasite coevolution selects for biparental sex.
Morran LT, Schmidt OG, Gelarden IA, Parrish RC 2nd, Lively CM.
Science. 2011 Jul 8;333(6039):216-8.

この研究では、C. elegansを使って、病原体Serratia marcescensの存在下では、有性生殖個体群は生き残るのに対して単為生殖個体群は速やかに絶滅してしまうことを示しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿