週に一日ほど英語の勉強のためにDVDを見ることにしている。
先日見たのは20年前の映画「Awakenings」。awakeningは目覚め, 覚醒(かくせい), 認識などといった意味がある。邦題は「レナードの朝」。レナードは主人公格の患者の名前。もう一人の主人公は主治医。実話を元に描かれた作品だ。
内容を要約すると、反射は起こるが意識が見られない嗜眠性脳炎の患者に、当時パーキンソン病の治療薬として開発されたばかりのL-DOPAを投与すると意識が回復するが、やがて薬が効かなくなり再び元の状態に戻ってしまうという話だ。L-DOPAは神経伝達物質ドーパミンの前駆体である。ドーパミンは血液から脳へ送り込むことができないため、L-DOPAが投与される。Wikipediaによると、嗜眠性脳炎の原因は海馬でのドーパミンの枯渇にあるようで、やがて薬の効果がなくなるのは抵抗性ができるからだろう。あるいはドーパミンへの変換酵素の枯渇か?
原作となったOliver Sacksの本が発表されたのは1973年、映画は1990年のものだが、未だに治療法は開発されていないらしい。
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