2011年5月9日月曜日

Mirale Planet EPISODE 5 Survival of the Fittest

さて、最終巻です。サブタイトルの訳語はもちろん適者生存です。

この巻は正直目新しいものはほとんどないです。唯一、喉頭の下降の話が興味深い話でした。最近はネアンデルタール人との交雑の可能性が取りざたされているので、もし遺伝子レベルまでこのような話が落とせるのだとすると面白いのですが...
私には、いまいち、ネアンデルタール人やデニソバ人のゲノム配列の信頼性のレベルがよくわからないです。遺伝子の流入がどの程度なのかという以前に、その話が統計学的な話なのかしっかりと配列まで落とせるものなのか?

2011年5月8日日曜日

尻尾の長いトカゲ

先日San JoseのAlum Rock Parkに行った際に見かけた尻尾の長〜いトカゲ。我々を追い越していったご婦人方が先で立ち止まっていたので何かと思ったらこのトカゲを観察していたのでした。

2011年5月7日土曜日

ヒトが失ったもの

論文メモ。

Human-specific loss of regulatory DNA and the evolution of human-specific traits.
McLean CY, Reno PL, Pollen AA, Bassan AI, Capellini TD, Guenther C, Indjeian VB, Lim X, Menke DB, Schaar BT, Wenger AM, Bejerano G, Kingsley DM.
Nature. 2011 Mar 10;471(7337):216-9.

チンパンジーや他の霊長類が共有する配列をヒトが失ったことによって得たものを解析した論文。著者らは510個のそのような配列を見つけ、ほとんどが非コード領域にあること、神経やステロイドホルモンと関係する遺伝子の近傍に集まっている傾向があることを明らかにした。失われた配列の一つは、感覚毛(ヒゲ)とペニスのとげでの男性ホルモン受容体のエンハンサーに相当し、ヒトでヒゲやペニスのとげが失われた原因らしい。また別の欠失はGADD45G遺伝子近傍のforebrain subventricular zoneのエンハンサーに相当し、失われたことで前脳がヒトで肥大する原因になったと考えられる。

2011年5月6日金曜日

リボザイムを作るリボザイム

論文メモ。
RNAワールドは興味をそそる話題です。

Ribozyme-catalyzed transcription of an active ribozyme
Wochner A, Attwater J, Coulson A, Holliger P.
Science. 2011 Apr 8;332(6026):209-12.

生命の誕生の過程では、RNAを作るRNAの存在を仮定しなければならない。著者らはRNAポリメラーゼとして働くリボザイムを作り、95塩基まで鎖を伸ばすことに成功した。しかし、自己複製するリボザイムだけでは他のリボザイムを複製することができない。そこで部分組み換えにより幅広いRNA配列を複製可能なリボザイムを作り、実際にハンマーヘッド型エンドヌクレアーゼとして働くリボザイムを、機能を保持したまま複製することに成功した。

2011年5月1日日曜日

植物の世代を越えたレトロトランスポジションとsiRNA

An siRNA pathway prevents transgenerational retrotransposition in plants subjected to stress
Ito H, Gaubert H, Bucher E, Mirouze M, Vaillant I, Paszkowski J.
Nature. 2011 Apr 7;472(7341):115-9. Epub 2011 Mar 13.

ヒートショックで転写活性化するCopia型LTR retrotransposonをONSEN('温泉')と命名し解析しています。siRNAの作られないArabidopsis thaliana株では、ヒートショック後にONSENは転写活性化し、複製中間体の環状染色体外DNAを形成します。しかし、これは親個体ではゲノムに挿入されず、その代わりに次世代で挿入されていました。挿入は花の形成中に配偶子形成の前に起こっていました。面白いことにONSENが転移した一部の個体では熱応答性が変化したそうです。ストレスにより転移因子が活性化することはよく知られていますが、この結果はそれにより新しい環境に適応した個体が進化するというモデルに合致する興味深い結果です。